人が亡くなってから納骨を終えるまでの流れは、葬儀会社を決めて連絡して葬式に関する相談をするところから始まります。
葬式に向けた動きは、相談を経てプランが決まり、契約書にサインした段階で本格的に動き出します。葬式を執り行うにあたっては、実施する会場や祭壇のデザイン、依頼する僧侶、訃報の連絡をする相手、遺体の安置場所など決めなければならないことがたくさんあります。
はじめて葬式を執り行う場合であっても、葬儀会社のスタッフが手順などを詳しく教えてくれるので、わからない点は尋ねながら葬式の準備を整えていきましょう。
葬式を執り行う前の準備で特に重要なのは、行政機関への書面での手続きです。火葬は自治体から発行される許可証が無いと行うことができず、火葬場で一日に処理できる遺体の数が限られています。
希望通りの日時に火葬が行えるように、行政手続きは葬儀の日程などが決まり次第すみやかに行いましょう。
必要な準備が終われば通夜と告別式の本番となりますが、進行や細かい作業はすべて葬儀会社側で行ってくれます。遺族は葬儀会社のスタッフの指示にしたがって行動していれば特に問題はありません。もし、式の中で挨拶をする場合は前日までに考えておくと良いです。告別式終了後は火葬場へ移動して遺体を火葬しますが、このときに大事なのが火葬許可証を持参することです。許可証を火葬場の職員に提出すれば、終了後に執行済を示すハンコが押されて返却されますが、これが納骨を行う際にもっとも重要な書類である埋葬許可証となります。忘れてきてしまうと取りに行かなければならず、その間は自分たちだけでなく後に控えている人たちも待たせてしまうことになるので、許可証は大切に持っておきましょう。
もし、既にお墓があってそこに納めることを決めているのであれば、埋葬許可証や骨壷を持ってお寺や墓地へ行って納骨の儀式を済ませます。お墓が無い場合は、納骨する墓地や墓石の種類などを決めなければならず、工事期間を考慮すると納骨ができるようになるのは早くてもお墓完成後初めて行う法要のときになります。